何者にもなれない自分

とあるブログで読んだ記事を見て、「自分は何をしているんだろう」という気持ちになってしまった。

 

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27歳の女性が、仕事を辞めて留学。

語学学校に通った後、大学院へいくつもりだったとのこと。

仕事を辞めて不安だった彼女は、猛烈な勢いで、現地の言語を習得し、数か月で希望の職種のインターンを始める。

その道で、大学院進学を目指していたのだが、思いの他、自分の為の勉強よりも、仕事をしている時の方が楽しかったのだと気づく。

そこで、大学院進学は中止し、現地の会社へ就職したのだという。

現在は、日本に戻り、結婚して子供も二人。

現地で習得した仕事も続けているそうだ。

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人と比べても仕方がない。そんなことは分かっている。

でも、彼女の状況が、自分と似ていて、比べずにはいられない。

 

29歳で仕事を辞め、大学院進学の為に留学をした。

現地の言葉の習得は、思いの他大変で、公立の大学院に入る為の語学基準を満たす為に、2年間も語学学校へ通った。

2年目に、学費の高い私学の大学院へ入るという選択肢もあったが、当時の私は、できるだけ長く現地にいたいと思っていて、学費の安い公立なら、滞在期間を長くできると思った。

その結果、語学学校2年間、大学院2年間の計4年間を現地で過ごすこととなった。

自分なりに充実した4年間だったし、努力もたくさんした。

恋愛もして、修士という学位も手にすることができた。

自分なりに、大切な期間だった。

 

しかし、帰国して再就職できたのは、留学前とあまり変わらない仕事。

もちろん、全く変わらない訳ではない。

年収もアップしたし、業務内容も、前職よりは勉強になる。

でも、やっぱりモヤモヤが消えない。

海外の大学院まで出たのに、仕事では、アシスタントの枠を出られない。

 

自分に明確なビジョンがなかったということは分かっている。

なにかしらのキャリアアップがしたくて、大学院へ行った。

でも、それが「何」だったのか、明確な答えは、今もわからないまま。

 

「何か」が違う。

そんな気持ちのまま、また転職を考えている。

もしかしたら、永遠に満たされることはないのかも知れない。

それでも、仕事に対して毎日感じる違和感を抑えることが出来ない。

自分の仕事をしているという、充実感を得ることができない。

 

「このままでいいのか?」

「何者にもなっていない自分」

 

仕事で成功もしていなければ、結婚・出産もしていない。

好きだった人とも別れた。

 

いったい自分はどこに向かっているのだろう…。

 

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